森林復元の場所は、北海道の中央部、大雪山国立公園のなかにあります。
  
■十勝三股盆地について

 この盆地は、50万年前の大規模な火山活動によってできたカルデラです。
このときの火砕流は帯広まで流れ下りました。 芽登の火山灰採取地や屈足の登山学校のところの露頭はこのとき噴出した火砕流です。
 カルデラには湖ができていましたが、30万年前のニペソツ山付近の火山活動で噴出した火砕流によって埋められてしまいました。


■森林再生現場の気候環境

 森林再生現場の標高は920〜990mです。
 西クマネシリ岳の標高850mでの1987年〜1990年の年平均気温は1.8度でした。 したがって、ここはこれよりもう少し低温となるでしょう。 この年平均気温は、低地で換算するとここから400km北のドリンスク(旧樺太の落合)に相当します。
植物は気温が5度以上ないと活動できません。 つまり気温が低いということは、植物にとっては厳しい生育条件だということです。
 積雪量はそれほど多くなく1m位です。

 十勝三股は,わが国で唯一ミユビゲラの繁殖が確認されているところです。
伐採によって疎林化した森林をミユビゲラの生息できる森林へ戻すため,「十勝三股森づくり
21」はここで作業をしています


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