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ミユビゲラの分布は北方樹林、タイガと呼ばれる森林地帯の分布とほぼ重なっています。 いわばミユビゲラはタイガのキツツキです。 日本での生息地は? 大雪山国立公園内でのみ繁殖確認 ミユビゲラは、わが国では北海道中央部の山岳地帯の針葉樹林でのみ繁殖が確認されています。
繁殖地はいずれも大雪山国立公園内です。 |
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ミユビゲラの記録
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ミユビゲラってどんな鳥? 日本には10種類のキツツキが生息しています。ミユビゲラ、ヤマゲラ、コアカゲラの3種は、我が国では北海道にのみ棲んでいます。 |
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ミユビゲラの特徴は? | |||||||||||
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キツツキ類をふくめて、ほとんどの鳥類は4本のゆびをもっています。しかしミユビゲラには親指にあたる第1指がなく、3本の指しかありません。ミユビゲラ の名前はこの3本の指に由来します。キツツキの第1指は横枝に止まるときに役立つと考えられています。ミユビゲラは横枝に止まるのが苦手なのかも知れませ ん。 |
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北海道で生きてゆく上での問題点 |
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その1 限られた生息地(少ないトウヒ属の森林) |
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トウヒ属のエゾマツが優占する(多い)森林は北海道の中央部、大雪山系にあります。 ミユビゲラが大雪山系でしか発見されないのは、ミユビゲラの好むトウヒ属の森林が大雪山系に集中していることと関係がありそうです。 ミユビゲラはトウヒ属のエゾマツやアカエゾマツの皮の下に潜むキクイムシやカミキリムシをよく食べます。 ミユビゲラの小さな嗜は、トドマツ(モミ属)の厚く文夫な樹皮には歯がたたないのですがトウヒ属(エゾマツ、アカエゾマツ)のうろこ状の樹皮は容易にはがすことができるからです。 キクイムシやカミキリムシが発生するのは年老いて弱りかけた木(老齢過熟木)です。 ところがこのトウヒ属の老齢過熟木はたくさんあるわけではないのです。 その2 少ない採餌木(餌をとる木) |
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ミユビゲラはトウヒ属のエゾマツやアカエゾマツの皮の下に潜むキクイムシやカミキリムシをよく食べます。 ミユビゲラの小さな嘴は、トドマツ(モミ属)の厚く文夫な樹皮には歯がたたないのですが、トウヒ属(エゾマツ、アカエゾマツ)のうろこ状の樹皮は容易にはがすことができるからです。 キクイムシやカミキリムシが発生するのは年老いて弱りかけた木(老齢過熟木)です。 ところがこのトウヒ属の老齢過熱木はたくさんあるわけではありません。 このグラフは大雪山の原生林の1辺40m の正方形の中の樹齢を調ぺたものです。 樹齢が300年を超える木は4本。 大雪山の原生林といえども老齢木は多くないのです。 |
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ミユビゲラを守るために |
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その1 採餌木(餌をとるための木)の確保 トウヒ属の老齢過熟木を保存しよう ミユビゲラが餌を採るのに都合がいいの木は、トウヒ属(エゾマツやアカマツ)の年老いて弱った木(老齢過熟木)です。トウヒ属は寿命が長く 大木になるため、林業上価値の高い木です。そのためこれまでに多くのトウヒ属の大木が切られてきました。年老いて弱ったトウヒ属の大木(老齢過熟木)をパ ルプ材として伐採するのではなく、ミユビゲラの採餌木(餌をとる木)として保存すべきでしょう。 その2 国立公園での林業の見直しを (国立公園は避難場所)
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